油の年代記(古代〜江戸時代篇)

紀元前3000年代 エジプト文明圏でオリーブ油生産
中国で胡麻油生産
紀元前4000年頃
  エジプトにアムラー文化興る
紀元前3000年頃
  中国黄河流域に文明興る
神巧皇后11年 摂津の国・遠里小野に住吉大明神が鎮座(搾油のはじまり) 604年
  聖徳太子17条憲法制定
552年 仏教伝来 その後、胡麻・荏胡麻が搾油原料として渡来 延暦13年(794)
  平安京開都
大化元年
(645)
大化の改新
胡麻油・荏胡麻油を税として献上
 
大同年間
(806-810)
空海が住吉神社に石燈篭を献上
油は遠里小野より献上
建久3年(1192)
  鎌倉幕府成立
貞観元年
(859)
京・大山崎の地に油祖離宮八幡宮が鎮座(長木による搾油のはじまり) 応仁元年〜文明9年(1467〜77)
  応仁の乱
貞応元年
(1222)
鎌倉幕府が大山崎神人に油販売権独占の下知状を発行 天正10年(1582)
  本能寺の変
天正5年
(1577)
織田信長が安土城下を楽市楽座とする 慶長8年(1600)
  徳川家康、江戸に幕府を開く
元和年間
(1615〜24)
綿実油精製法の発見 元和元年(1615)
  大阪夏の陣
元和3年
(1617)
江戸で仲買業成立
大阪の備前屋が江戸に油の出荷開始(江戸積油問屋の始まり)
 
元和5年
(1619)
菱垣廻船・樽廻船の始まり
(堺の船問屋某)
寛永14年(1637)
  島原の乱
寛永元年
(1624)
江戸積油問屋開業
(泉屋平衛門)
寛永16年(1639)
  江戸城炎上
正保3年
(1646)
佃島に住吉神社建立 正保2年(1645)
  吉原炎上
正保年間
(1644〜47)
伝法船の開業
(後の樽廻船)
慶安4年(1651)
  由比正雪の乱
明暦年間
(1655〜58)
搾油法が長木からしめ木に 承応3年(1654)
  玉川上水完成 利根川が太平洋に
万治年間
(1658〜60)
大阪で江戸綿買次積問屋仲間結成 明暦3年(1657)
  明暦の大火
万治3年
(1660)
江戸で油仲間寄合所結成
(東京油問屋市場の前身誕生)
 
寛文年間
(1661〜73)
大阪で江戸積油問屋など株仲間を結成  
寛文9年
(1669)
大阪で油売買の斗量制度確立  
寛文12年
(1672)
河村瑞賢が西迴り航路を開発
(海運網の統一)
貞亨2年(1685)
  生類憐れみの令公布
元禄7年
(1694)
江戸十組問屋の結成
大阪二十四組問屋の結成
元禄15年(1702)
  赤穂浪士の討ち入り
享保年間
(1716〜36)
灘で水車による搾油始まる 正徳6年(1716)
  徳川吉宗、将軍就任
享保6年
(1721)
株仲間結成令の発布  
享保9年
(1724)
大岡越前、油問屋の価格操作を摘発
物価引下げ令の発布
十組問屋を事実上の株仲間化
 
享保12年
(1727)
江戸の大和屋、関東菜種の一手買受人となる 享保18年(1733)
  享保の打ちこわし
享保15年
(1730)
十組問屋が分裂、河岸組(油問屋中心)が新組に 天明2〜7年(1782〜87)
  天明の大飢饉
明和4年
(1767)
幕府が関東の綿実搾油を奨励 天保元〜8年(1830〜37)
  天保の大飢饉
明和7年
(1770)
明和の仕法
(大阪の搾油業を保護)
水油高騰で問屋の買い占めを禁止
天保3年(1832)
  鼠小僧次郎吉処刑
天保3年
(1832)
大阪の油問屋の特権を停止
油寄所を設立
天保7年(1836)
  全国で大規模一揆
天保8年
(1837)
霊巌島油寄所を撤廃 天保8年(1837)
  大塩平八郎の乱
天保12年
(1841)
株仲間停止令の実施 天保10年(1839)
  蛮社の獄
嘉永元年
(1848)
諸問屋再興令の施行 嘉永6年(1853)
  ペリー来航
万延元年
(1860)
五品江戸廻し令の発布 安政5年(1858)
  五ヶ国と通商条約
    慶応3年(1867)
  大政奉還